不動産仲介業者に理想の不動産を探してもらったり、売却を頼む際には当然ながら仲介手数料がかかります。今回はこの仲介手数料を基準に不動産仲介業者を選ぶ際のことを考えてみましょう。まず、大前提として仲介手数料には上限があることを覚えておいてください。
手数料は不動産の取引額が200万以下の場合は5%、200から400万円の場合は4%にプラス2万円、400万円を超える場合は3%にプラス6万円。これが上限と法律で決まっています。これを元に計算すると1000万円の物件の場合は手数料として36万円ほどかかるということ。これは宅地建物取引業法で決められたものなので、上限異常を受け取るのは法令違反となってしまいます。
そのため、不動産仲介業者が上記以上の金額を請求してくることは絶対にありません。もし、上記以上の金額を請求されるようであれば、かなり怪しい業者だと思って他の不動産仲介に変更したほうが無難でしょう。とは言え、簡単に調べられることなので、そんなことをする業者はそういないと思います。ちなみに、仲介手数料は課税対象なので、算出された金額に消費税をプラスしたものが最終的な金額です。このように計算できる仲介手数料なのですが、残念なことにほとんどの業者は上限まで請求してきます。中には上限以下に設定している業者もあるようですが、かなり少ないようです。
ただ、決して0なわけではないので、そういった会社を探して仲介手数料を抑えるのもありでしょう。元の金額がかなりのものなので、1%下がっただけでも総額にかなりの差が生じます。とは言え、仲介手数料が低ければ低いだけいいかというのも微妙なところ。いくら手数料が少なくても担当者の対応が悪く、取引に時間や手間がかかってしまっては台無しです。そのため、仲介手数料が安いからと安易に飛びつくのはおすすめしません。
手数料が安い業者を見つけたら、その業者についてきちんと調べ、納得したうえで契約を結ぶようにしましょう。不動産の取引には取り返しのつかないトラブルが起こることもあります。そういった際の対応をしっかりしてくれる業者であれば、たとえ仲介手数料がたかくとも依頼する価値はあるかもしれません。
